数年まえに「えのき氷」がブームになったのを覚えていますか?
えのきをミキサーでペーストし、煮だして凍らせたものです。
コレストロールや中性脂肪の数値が減ったと話題になりました。
今でもやっている方はいるのでしょうか?
意外とテレビを見ただけでやらない人がほとんどではないでしょうか。
冷凍食品になっていたら買ってみたかもしれません。
売っているのを見たコトはありません。
面倒なものは続きませんね。
ブームは終わってしまいました。
しかし、えのきには体に役立つ栄養が豊富に含まれています。
今回はその成分と働きを紹介します。
栄養その1 ビタミンB1について
ごはんやパンなど糖質を分解してエネルギーに変わるのを助ける酵素です。
糖質をたくさん摂る日本人には欠かせないビタミンです。
脳から中枢神経や抹消神経に指示を出すためにはたくさんのエネルギーを使います。
そのエネルギーを作るのにビタミンB1が役立っています。
ビタミンB1は筋肉の疲労をいやす働きがあります。
ビタミンB1をとった方良い人は?
- 筋肉の疲れが溜まっている人。
ビタミンB1が不足すると乳酸などの疲労物質がたまるからです。
- 腰痛や肩こりに悩まされている人。
- いらいらすることが多い人。
糖質の分解が悪くなると脳に行くエネルギーが不足します。
集中力がなくなったり、イライラしがちになります。
家族にいたらメニューに入れてみましょう。
えのきの他にビタミンB1が多く含まれる食品は?
豚肉・うなぎ・たらこ・豆類・焼きのり などです。
栄養その2 ビタミンB2について
たんぱく質、脂質、炭水化物を代謝してエネルギーにするのに役立つビタミンです。
また過酸化脂肪を分解して体の老化を防ぐ働きがあります。
ビタミンB2が不足すると粘膜の部分に影響します。
口内炎や陰部、肛門がただれたりするのはそのためです。
ビタミンB2をとった方が良い人は?
- 油を使った料理をよ良く食べる人。
- 口内炎によくなる人。
- 動脈硬化が気になる人。
えのきの他にビタミンB2を多く含む食品は?
レバー・うなぎ・ぶり・たまご・牛乳・モロヘイヤ・納豆 などです。
栄養その3 ナイアシンについて
血行を良くして冷え性や頭痛を改善する働きがあります。
アルコールを飲むとできるアセトアルデヒドの分解を助ける働きがあります。
二日酔いの予防におすすめです。
ナイアシンをとった方が良い人は?
- お酒を良く飲む人。
- 肌荒れが気になる人。
えのきの他にナイアシンを多含む食品は?
かつお・まぐろ・イワシ・鯖・たらこ・レバー・インスタントコーヒー などです。
栄養その4 食物繊維について
体の中で消化吸収されない成分です。
腸の環境を整えて有害物質を出してくれる働きがあります。
食物繊維をとった方が良い人は?
- 便秘や痔の人。
- 生活習慣病が気になる人。
えのきの他に食物繊維が多く含まれる食品は?
おから・大豆・モロヘイヤ・ごぼう・ブロッコリー・おくら・アボカド などです。
食物繊維についてはこちらのページに詳しく紹介しています。

栄養その5 カリウムについて
ナトリウムを排出して血圧を正常にする働きがあります。
細胞の浸透圧を調整するのに必要な成分です。
カリウムをとったほうが良い人は?
- 塩分の多いものをよく食べる人。
- 血圧が気になる人。
- お酒をよく飲む人。
- 甘い物をよく食べる人。
えのきの他にカリウムが多く含まれる食品は?
ほうれん草・春菊・バナナ・キウィ・りんご・干し柿・里芋・じゃが芋・納豆
えりんぎ・サワラ・カツオ などです。
【まとめ】
えのきにはビタミンB群・ナイアシン・食物繊維が多く含まれています。
これらの栄養は毎日の健康に欠かせない成分ばかりです。
他の食品と比べて値段が安定して安いので、えのきを食べて摂るのがおすすめです。
最後まで読んで頂いてありがとうございます。
他のページにも野菜や果物のお役立ち情報を紹介しています。
参考にして頂けたら嬉しいです。
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参考にした本 最新栄養キーワード辞典 五十嵐 修 [監修]
食品成分最新ガイド 栄養素の通になる第4版 上西一弘
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