なすといえば夏野菜の代表ですね。
今は一年中出回っていますが、なすはとっても寒さに弱い野菜です。
ちゃんと鮮度を見て買ってきたはずなのに、次の日には茶色く腐って食べられなかったことはありませんか?
それはなすが寒さに負けたからです。
今回はなすが寒さに弱いわけと見分け方のポイントを紹介します。
冬のなすが傷むわけ
なすは寒さに長くあたると低温障害になります。
低温障害になったなすは茶色く腐ってしまいます。
困ったことに低温にあたってすぐには悪くなりません。
悪くなるまで時間がかかるのです。
温暖な産地で作られたなすは、全国に運ばれる途中で市場に運ばれます。
市場へ実際に行ったことのある方は少ないと思いますが、建物の中は外と同じ温度です。
リフトやトラックが行き来するからしかたありませんね。
天井もとても高くて、ちょうど学校の体育館を想像してもらうと良いと思います。
お夏場の暑さは朝のうちの涼しい時間に野菜を運ぶので良いのですが冬の寒さは防ぐのが難しいのです。
特に雪の降る地方の市場はとても冷えてしまいます。
パレットに積まれたナスの中でも外側のものは冷えてしまいます。
お店に入荷したなすは並べるときにチェックしながら出します。
それでも後から悪くなることがあるので、冬のなすはあまり好きではありません。
冬のなすは悪くなって食べられないという苦情が多いからです。
家庭でなすを保存するときも、8℃から12℃の温度でするのが良いと思います。
低温障害にならないうちになるべく早く食べてしまうことです。
低温障害になったなすの見分け方
低温障害になったなすを完璧に見分けるのは長年野菜を売っていても難しいです。
見分けるポイントはヘタのすぐ下のところです。
ここに茶色い点が出てたら低温障害になったなすです。
一緒に並んでる他のなすも同じ箱に入っていたものかもしれません。
どうしてもなすが必要でなければ買わないのが正解です。
買ったなすが次の日に悪くなったけど交換できる?
良心的な店なら対応してくれると思います。
「買ったときはなんともなかった」と伝えてみてください。
2日も経つと難しいかもしれませんが1日後なら返品や交換してくれると思います。
お店でも低温障害になったなすは問屋さんに返品します。
産地によっては箱をマトリョーシカのように箱の中に箱を入れて、さらに袋に入れてさらに袋に詰めたなすを入いれて梱包して出荷している産地もあります。
家で言えば外断熱ですね。(笑)
そんな家に住んでみたいです。
おいしいなすの選び方
- ハリとつやがあって弾力がある。
- ヘタがみずみずしくとろけがない。
- なすを詰めている袋が曇っていない。
- へたと実の間が白い(5ミリくらい)
なすのトゲを簡単に抜く方法を教えて?
新鮮なナスにはトゲがあります。
品出していても「イタッー」と思わず声を出してしまって恥ずかしいときがあります。
そんな時は剣抜きでとろうとしますが、どうしても取れないときは我慢して針でほじくったりします。
衛生的でないので絶対まねしないでくださいね。
そんなときにおすすめなはバンソウコです。
トゲの刺さったところにバンソウコを貼っておくと皮膚がふやけて自然ととげがとれます。
無理に抜こうとして、とれなかったときはやってみてくださいね。
ところで生産者の人たちはどうしているのでしょう?
テレビで見た人は無数に手に刺さったあとがありましたが、気にしてないようでした、さすがプロですね。
【まとめ】
- 冬のなすは低温障害になっている場合があって、あとから悪くなるので見分けるのが難しい。
- 見分けるポイントはヘタの下に茶色い点があったらあやしい。
- 冬のなすはマトリョーシカのように厳重に梱包されて運ばれてる。
- なすのとげが刺さった時はバンソウコを貼っておくと皮膚がふやけて自然にとれる。
最後まで読んで頂いてありがとうございます。
他のページにも野菜や果物の役立つ情報を紹介しています。参考にして頂いけたら嬉しいです。
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